-事例紹介-
交通事故について
- 弁護士 岡本英次(2015.9.15作成)
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交通事故の被害に遭われた方で,賠償額が大幅に増加した次のようなケースがありました。
その方は,車で走行していた際に,センターラインをはみ出してきた対向車に正面衝突され,腕や股関節,足など多数箇所を骨折するという怪我を負いました。 治療の結果,依頼者の方の肩関節や両足には機能障害が残ることになり,これらは後遺障害等級第7級に該当すると認定されました(症状固定)。
相手方(加害者)の保険会社からは,治療費や自賠責保険金として約8000万円が支払われていたのですが,症状固定後に,後遺症逸失利益や慰謝料等として追加で約4200万円を支払うという和解案(示談案)が提示されていました(総額で約1億2200万円)。
その後,弁護士が法律相談を受けたところ,休業損害の額や後遺症逸失利益の額,慰謝料の額が低額であると考えられました。
そこで,弁護士が代理人となって訴訟を提起した結果,最終的には,追加で約8000万円を支払ってもらうという内容で和解が成立しました(総額で約1億6000万円)。
このように,保険会社の提案額から大幅に増額されるケースもありますので,和解(示談)する前に,一度弁護士にご相談してみてはいかがでしょうか。